除名処分が無効であると判断された理由について

既にご報告しているとおり、東京地方裁判所は、花柳寛氏が花柳貴彦に対して行った除名処分は無効であると判断しました。
判決では除名処分が無効である理由が詳細に記載されていますが、そのうち重要な内容を以下に引用いたします。

  • 被告花柳寛が花柳流における自らの四世家元としての地位の基盤を固め、自らの孫への五世家元の承継を図るに当たり、三世家元から後継者の候補と目されていた原告青山貴彦を花柳流及び被告花柳会から排除する意図があったことをうかがわせる」(判決75頁)
  • 被告花柳寛が本件処分対象事実に対する懲戒等の処分を検討する過程において、前記ウ(イ)のとおり客観的には本件処分対象事実が除名事由に相当するほど重大な非違行為に該当しないにもかかわらずあえてこれらの事実をもって除名処分を行った背景には、自らの四世家元としての地位及び自らの孫への家元の承継につき異議を唱えることが想定される存在であった原告青山貴彦を花柳流から排除することが花柳流の内部秩序を維持するために必要であるという意図が介在したものと推認される」(判決75頁)

これらの判断は、花柳寛氏は、孫への五世家元承継に異議を唱えることが予測される花柳貴彦を花柳流から排除する目的から、重大な非違行為とは評価できない行為を根拠として除名処分を行ったというものです。
これは、孫である創右氏への五世家元承継という個人的な思惑のために、家元としての除名処分権限を乱用したものであるとの当方の主張を裁判所が全面的に認めたものです。このように家元の権限を私的な目的のために乱用することは、お流儀の私物化と言わざるを得ません。

 花柳貴彦代理人弁護士

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